目次
1. 法人概要
今回ご紹介するのは、神奈川県小田原市に位置する「白山歯科クリニック」様です。
一般歯科から小児歯科、口腔外科、矯正歯科まで幅広い診療科目に対応しており、地域密着型の総合歯科医院として、長年にわたり地域住民の健康を支えてきた実績があります。
白山歯科クリニック様では、「予防と信頼」を重視し、患者さま一人ひとりに寄り添う診療を徹底されており、矯正治療の分野にも力を入れています。
2. なぜ依頼したか
ご相談のきっかけは、矯正治療の集患に関する課題でした。
以前は大手の広告代理店に依頼し、月間30万円の広告費を投下していたものの、実際の新規矯正患者の獲得数は「1名のみ」という状況で、広告効果に疑問を感じておられました。
地方エリアにおいても効果を出せる広告運用会社を探していたところ、当社のWebマーケティング支援実績をご紹介いただき、歯科業界に特化したWeb広告運用ノウハウを評価いただいてご依頼に至りました。
3. 実施した内容
① リスティング広告(検索広告)の再設計
まずはGoogle広告を中心としたリスティング広告の再設計を実施しました。
特に矯正治療に関する検索意図(成人矯正、小児矯正、目立たない矯正など)を細かく分類し、それぞれに適した広告文とランディングページへの導線を構築しました。
無駄なキーワードへの出稿や広すぎるエリア配信を見直し、クリック単価の最適化とCVR(成約率)の向上を図りました。
② SNSリマーケティング広告の導入
一度Webサイトを訪れたが予約に至っていないユーザーをターゲットに、Facebook・Instagramでリマーケティング広告を展開。
「通いやすさ」や「症例実績」を訴求したバナー広告を配信し、再検討中のユーザーの予約率アップを実現しました。
③ 配信エリアの最適化(足柄エリアに最適化)
白山歯科クリニック様は小田原駅から2駅離れた足柄駅エリアに位置しており、都市部のような集患戦略では効果が出にくい商圏構造です。
そこで、駅や主要道路を基準に商圏を精査し、「広告を見ても来院につながらない地域」への配信を停止。エリアごとの人口動態や移動手段なども加味し、効率的な配信エリアに絞る運用を行いました。
④ 広告ランディングページの訴求改善(医院と連携)
広告経由で遷移するLP(ランディングページ)においては、医院側と連携しながら訴求力を高めるための見直しを行いました。
「矯正の相談から治療までの流れ」「料金の目安」「院長の想い」「症例写真」などを盛り込み、信頼性と安心感のある構成に調整しました。
4. 成果
広告運用開始から数週間で、以下のような成果を実現しました。
- 広告経由の新患獲得数:月間9名
- 1件あたりの広告単価:3.8万円(以前は30万円/件)
- 配信エリアの調整により、広告無駄打ちの削減
- 医院側のヒアリングに基づいた柔軟なキーワード改善とLP最適化
結果として、費用対効果の劇的な改善とともに、矯正治療の認知向上・問い合わせ件数の安定的な増加を実現することができました。
今後は、ホワイトニングやマウスピース矯正などの自費診療への展開も視野に、より広いマーケティング戦略へと連携していく予定です。