目次
目次
1. 法人概要
今回ご紹介するのは、マウスピース矯正の教育事業および治療支援事業を展開する「株式会社エムエー」様です。
主な事業は以下の2つです:
- 教育事業:マウスピース矯正を導入したい医院の歯科医師や歯科衛生士を対象に、矯正治療に関する知識・技術を提供しています。セミナーは講義だけでなく、主に歯科衛生士向けに実習セミナーも行っています。
- 治療支援事業:矯正を専門としない歯科医院に対して、遠隔での診断・治療計画作成・モニタリングを支援する事業を行っています。
特にマウスピース矯正未導入の歯科医院に対して“最初の一歩”を提供する存在として、多くの歯科医師がセミナーを受講されています。
2. 公式LINE導入のきっかけ
株式会社エムエー様では、これまで主にセミナーの認知拡大のための主にインスタグラムを活用し受講者を獲得しておりました。
その後の展開として、矯正治療のセミナーだけでなく、一般歯科医の先生と治療連携をすることでより多くの患者様に矯正治療を届けたい、また診断や治療計画作成にお困りの先生を直接サポートしたいという想いをお持ちでした。
一方、治療連携という考え方自体がまだ浸透していない環境の中で、ニーズのある医院や先生に直接詳細な情報をお届けすることが難しいという課題を感じていました。
そこで、株式会社エムエー様のセミナーを既に受講している方を中心に、メールやSNS以上に詳細な情報をお届けするための手段としてLINE公式アカウントの設計と活用をご支援しました。
3. 実施した内容
① 教育事業とLINE登録を連携したフロー構築
セミナー参加後、登録者に資料や治療に関する情報を即時配信できるようにLINE登録導線を整備。
講義の受付時や講義中にQRコードを提示することで、わずか1日で100名以上の登録者を獲得しました。
その後、スタッフ向けの案内や治療支援のご説明動画を配信することによって徐々に治療支援の商談へとつなげました。
②リッチメニューの活用による問い合わせ導線強化
- 歯科医師向け、歯科衛生士向けのコースへの申込、問合せメニューの設置
- 治療連携希望者へのアンケート、問合せメニューの設置
- 教育事業のインスタグラムへのリンクの設置
当社のセミナーに関する具体的なコンテンツや参加者からのコメントなどを掲載しているインスタグラムへ誘導し、新たな顧客医院の獲得に繋げるように導線を設計しました。
③ 治療支援サービス提供に向けてアンケートやオンラインセミナーなどの情報を配信
公式LINE登録者を職種ごとに分類し、登録者のニーズに合わせた情報を配信するような導線設計を実施
4. 成果
LINE公式アカウントの導入後、わずか1ヶ月以内に、教育事業・治療支援事業の双方で明確な成果が現れました。
特に、これまで利用していた従来型のCRMを活用したメール配信やリード管理と比較して、以下のような点で大きな効果が見られました:
- 開封率・反応率の向上
メールと比べて、LINEのメッセージは即時に開封される傾向が高く、配信直後に問い合わせにつながるケースが増加しました。 - タイムラグのないコミュニケーション
メールではどうしてもレスポンスが遅くなりがちだった一方で、LINEでは「その場で反応」してもらえるため、問い合わせ→面談→治療連携開始までのスピードが早くなりました。 - ユーザー目線での“接触しやすさ”
メールは「読む気にならない」「見落とす」ことも多く、迷惑メールフォルダに振り分けられることもありましたが、LINEは多くのユーザーが日常的に使っているため、情報伝達の確実性が高まりました。 - ステップ配信の“温度感”が高い
これまでのメール配信では反応が薄かったコンテンツでも、LINEでは会話のようなトーンで親しみやすく、また不要な署名などもなく届けられるため、情報への関心が持続しやすくなりました。
このように、メール中心の顧客管理では得られなかった“リアルタイム性・接触率・心理的ハードルの低さ”をLINE活用でカバーできたことで、営業リソースを抑えながらも高精度なリード育成と支援契約の獲得に結びつけることができました。