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2026/03/27

歯科理事長のための Claude Code 活用事例集

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はじめに

先に結論をお伝えします。私のクライアントの理事長がClaude Codeを使い始めて、月に約30時間分の「自分でなくてもよい仕事」が消えました。

スタッフへの伝達事項の整理、患者様へのフォロー文書の作成、院内勉強会の議事録、採用に関わる書類の下書き。院長の時間を静かに奪っていく、あの雑務たちです。

「それ、医療事務スタッフに任せればよいのでは?」と思われるかもしれません。しかしスタッフへの指示には教育が必要です。引き継ぎも必要です。退職もします。Claude Codeは、仕事のやり方を一度教えれば、ずっとその通りに動いてくれます。24時間、文句も言わずに。

私はコードを1行も書けません。GitHubもターミナルも、数ヶ月前まで触ったことがありませんでした。それでも今、毎日使っています。今日はその具体的な活用方法を全てお見せします。


「今日の一日」で1日が始まる

朝、パソコンを開いてターミナルに「今日の一日」と打ちます。

すると、1分以内にこれが出てきます。

  • 今日の診療スケジュールと予約状況の概要
  • スタッフごとのタスク一覧(期限切れは赤で警告)
  • 今日の歯科業界・医療AI・経営に関するニュース

以前の朝はこうでした。電子カルテを開く。スタッフからのLINEの未読を確認する。「あの患者様、今日だったっけ」と予約表を何度もスクロールする。気づいたら15分が経過している——。

今は「今日の一日」で全部終わります。

伝えたいのは、15分が1分になったという効率化の話だけではありません。「今日やるべきことは何か」を、自分の頭で組み立てなくてよいということです。

院長の朝は判断の連続です。その最初の判断——「今日、何から手をつけるか」を、AIが整理した状態で渡してくれる。この「脳の起動コスト」がゼロになる感覚は、使ってみないとわかりません。


院内勉強会・打ち合わせの記録が自動で整理され、スタッフ共有まで繋がる

院長業務の大部分は診療や、ミーティングや院内勉強会です。業者との打ち合わせも含めると、週に何本も入っています。

終了後に必ず発生するのが「何が決まったっけ」と思いだすことです。しかし書かないと、決まったことが宙に浮いてしまいます。

今はこうなっています。

Google Meetでオンライン勉強会や業者との打ち合わせをすると、Googleが自動で要約と文字起こしを作成してくれます。Claude Codeはこの記録を自動で取得し、正しい場所に、正しいフォーマットで格納します。

具体的には以下の通りです。

  • 議事メモを1時間ごとに自動取得
  • 案件・テーマごとのフォルダに議事録として整形・保存
  • 「要点」「議論内容」「ネクストアクション(誰が・何を・いつまでに)」のフォーマットに統一
  • 関連するスタッフのタスクリストも自動で更新

「院内勉強会で〇〇さんが来週までに確認すると決まった」→「〇〇さんのタスク一覧に自動追加」が、人の手を介さずに完結します。

これは単なる時短ではありません。「決めたのに実行されなかった」という院長の永遠の悩みに対する、仕組みによる解決です。


「あの患者様・あの業者、今どうなっている?」に即答できる

院長なら、こんな経験があるはずです。

  • 「あの医療材料の件、前回何を決めたんだっけ?」
  • 「スタッフ採用、今誰がボールを持っている?」
  • 「先月の院内MTGで出た宿題、あれどうなった?」

今はテーマごとに、以下のようなファイルを持っています。

直近の決定事項:
  - 日付: 2026-03-25
    内容: 訪問診療の対応エリアを隣の市まで拡大
  - 日付: 2026-03-18
    内容: 新規患者のカウンセリング時間を15分→20分に変更

進行中の課題:
  - テーマ: 次回衛生士採用の媒体選定
    状況: 求人サイト2社から見積もり取得中

タスク:
  - 内容: 訪問診療の新ルート案を作成
    担当: 担当者名
    期限: 2026-03-28

「あの件の最新状況を教えて」と聞くだけで、これが全部出てきます。しかもこの情報は、議事録が作られるタイミングで自動更新されます。

これの本当の価値は、「自分の記憶に頼らない院長業務」ができることです。

抱えるテーマが増えると、人間の記憶だけでは必ず漏れが生じます。このファイルがあれば、打ち合わせの5分前に目を通すだけで、状況が完全に把握できます。業者やスタッフからは「先生、全部把握していますね」という信頼感に繋がります。


院長ブログや患者向けコラムが、話した内容から自動で完成する

院長ブログや健康コラムを発信している歯科医院は増えています。しかし問題は、テキストに書き起こす作業です。

話した内容を整えて、ブログ用に仕上げて、SNS用に短くまとめる——。1本あたり1〜2時間かかっていました。結果として「書こうと思っていたけれど後回し、そのまま放置」のパターンが繰り返されていました。

今はこうしています。

  1. 院長が話した音声や動画の文字起こしデータをClaude Codeに渡す
  2. 「この内容でブログ記事の下書きを作って」と伝える
  3. 5〜10分で下書きが出てくる

患者向けSNS投稿も同時に作れます。「この記事から患者様に役立つポイントを3つ抜き出して、それぞれ投稿文を作って」と伝えれば、それも出てきます。

2時間が10分に。しかし、それ以上に大きな変化は「発信が止まらなくなった」ことです。


院長の「これもできる?」にほぼ全部Yesが返ってくる

Claude Codeの本当の強みは、使い方が固定されていないことです。

最近活用している具体例をご紹介します。

スタッフ採用の応募者へのメッセージ下書き生成 応募者の経歴を読み込ませて「この方に合わせた選考案内を書いて」と指示するだけで、自院のトーンに合った文章が出てきます。

院内勉強会のアジェンダ作成→終了後のスタッフへのフォローメッセージ 「本日の勉強会のまとめと来週までのアクション」を勉強会終了5分後にスタッフへ送れます。「先生、丁寧に共有してくれる」という信頼感に繋がります。

歯科雑誌・論文のメモからまとめ文書を生成 マーカーを引いた箇所を取り込み、「自院の診療にどう活かすか」を整理してもらう。読んで終わり、にならなくなります。

設備投資・機器導入の情報整理 メーカー資料・見積もり・他院の口コミなどバラバラな情報を渡して「費用対効果・導入リスク・比較まとめ」を作成。半日かかっていた情報収集が30分で論点の見える状態になります。

共通しているのは、どれも「スタッフに口頭で頼むレベルのこと」だということです。高度なIT知識は一切不要。日本語で「こうして」と伝えれば、やってくれます。


なぜ「歯科院長こそ」使うべきなのか

Claude Codeに必要なのは、プログラミングの知識ではありません。「人に仕事を任せる能力」です。

「この情報をこう整理して」「このフォーマットで出して」「これは毎朝やって」

これは院長が毎日やっていることです。スタッフに指示を出す力。業務フローを設計する力。「うちではこうやる」を言語化する力。それがそのまま、AIへの指示力になります。

Claude Codeには「CLAUDE.md」というファイルがあります。ここに自分の診療・経営のやり方を書いておくと、AIがそのルールに従って動いてくれます。

「患者様へのメールはこのトーンで」「議事録はこのフォーマットで」「MTG後は必ずネクストアクションを整理する」

最初は3行で構いません。使いながら足していく。するとAIがどんどん自分の仕事のやり方を覚えていきます。スタッフは辞めることがありますが、CLAUDE.mdは消えません。

院長のノウハウが、院長がいなくても回る仕組みになる。 これは単なる効率化を超えた価値です。


まとめ

今回ご紹介した活用ポイントを改めて整理します。

  • 「今日の一日」の一言で1日の準備が整う:診療スケジュール・タスク・ニュースが1分で確認できる
  • 議事録・タスク管理が自動連携:「決まったのに動かなかった」を仕組みで防ぐ
  • 記憶に頼らない院長業務:案件・患者・スタッフの状況を常に正確に把握できる
  • 発信が止まらなくなる:話した内容がそのままブログ・SNS投稿に変換される
  • 日本語で指示するだけ:コード不要、ITが苦手な院長でも翌日から使える

価格設定や採用、マーケティングと同様に、業務効率化も院長の経営戦略の一環です。月30時間を何に使うかで、医院の成長スピードは大きく変わります。


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