2026年度(令和8年度)の歯科診療報酬改定点数が正式に公表されました。
https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001655176.pdf
今回の改定は一言で言えば、
「予防・口腔機能・医科歯科連携を本気で評価する改定」
です。
単なる点数の増減ではなく、
診療モデルの転換を促すメッセージ性の強い改定と言えます。
本記事では、公開された点数一覧を踏まえながら、
歯科医院が重点的に取り組むべき3つのポイントを解説します。
目次
まずは点数早見表(主要項目整理)

■ 基本診療料
- 歯科初診料:272点(↑)
- 歯科再診料:59点(↑)
※ベースアップ評価料
- 初診:21点(↑)
- 再診:4点(↑)
- 継続医院は将来的にさらに増点
▶ 基本診療料は明確な増点
■ 管理料
- 歯科疾患管理料:90点(↓)
▶ 初再診は上がるが、歯管は減点。
■ 歯周病関連
- 歯周病継続支援治療
・1〜10歯未満:170点(↓)
・10〜20歯未満:200点(↓)
・20歯以上:350点(→) - 重症化予防連携強化加算:100点(↑)
■ 小児口腔機能管理
- 小児口腔機能管理料1:90点(↑)
- 小児口腔機能管理料2:50点(→)
■ 医科歯科連携
- 重症化予防連携強化加算:100点(↑)
ここからが本題です。
重点① 歯周病継続支援治療への完全シフト
■ 改定のポイント
- 初診・再診は増点
- 歯管は10点減
- SPTは「20歯未満は減点」
- P重防が「歯周病継続支援治療」に名称変更
- 毎月算定可能へ
これは極めて重要です。
■ 改定の本質
国は明確に、
「歯周病は継続管理せよ」
と打ち出しています。
つまり、
✔ スポット治療モデル
→ ✖️
✔ 継続的メンテナンスモデル
→ ◎
■ 経営インパクト
● 歯管減点の影響
歯管10点減は単体では小さいですが、
年間では無視できません。
しかし、
- 毎月算定可能
- 重症化予防加算100点
- 初再診増点
を組み合わせれば、
トータルではプラス設計が可能です。
■ 今後の具体方針
▶ メンテナンス1Mの強化
▶ 歯周病継続支援治療の標準化
▶ P画像の確実算定
▶ 位相差顕微鏡(50点)活用
「エビデンス+継続管理」が収益構造の柱になります。
重点② 小児口腔機能管理の強化
■ 改定ポイント
- 小児口腔機能管理料が細分化
- 60点 → 90点と50点に再設計
- 小児分野は引き続き厚い評価
これは明確なメッセージです。
「小児の口腔機能を本気で管理せよ」
■ なぜ小児が重要なのか?
- 予防の入口
- 長期LTVが高い
- 矯正・MFT・小児矯正との親和性
国は0歳からの管理を推進しています。小児歯科に関する無料相談は下記よりご連絡ください。
■ 経営方針
▶ 小児口腔機能管理を標準導線へ
▶ 0歳〜の導線設計の明確化
▶ 保護者教育の強化
▶ 小児メンテナンスの体系化
小児は単なる患者ではなく、
未来の医院基盤です。
重点③ 医科歯科連携100点加算
今回、極めて重要なのがここです。
- 重症化予防連携強化加算:100点(↑)
■ 背景
高齢化社会
糖尿病患者増加
心疾患リスク増加
口腔管理は全身管理へ。
■ 改定の意味
基礎疾患患者を管理できる医院を評価する
ということです。
■ 実務対応
▶ 基礎疾患の把握(糖尿病・高血圧・心疾患など)
▶ 問診票改訂
▶ 対診書・情報提供文書作成
▶ 医科との紹介体制構築
100点は単発の加算ではなく、
医院のレベルを問う評価です。
今回改定の全体構造
上がったもの
✔ 初再診
✔ 医科歯科連携
✔ デジタル補綴
✔ 外科処置
✔ 小児
下がったもの
✖ 管理料
✖ SPT一部
つまり、
「形式的管理」から「実質的継続管理」へ
が大きなテーマです。
経営戦略まとめ
① メンテナンス1M設計
毎月算定可能化を最大活用
② 小児の0歳導線設計
LTV最大化
③ 基礎疾患管理医院へ進化
医科歯科連携100点を取りに行く
結論
今回の改定は単なる増減ではありません。
✔ 予防
✔ 継続管理
✔ 医科連携
✔ 小児強化
この4軸に医院を再設計できるかどうか。
それが、
2026年以降の歯科経営の分岐点になります。
報酬改定を見据えての無料経営相談も可能です。
下記よりお気軽にご連絡ください。