歯科経営コラム

トップ > 歯科経営コラム > 開業 > 歯科医院の新規患者集客ガイド|Web×オフライン施策完全攻略マニュアル
お知らせ

ポップアップが出るのは初回のみです。

開業
新患の増患・集患
2025/05/06

歯科医院の新規患者集客ガイド|Web×オフライン施策完全攻略マニュアル

サムネイル画像

なぜ今「新規患者集客」が歯科医院にとって最重要なのか

歯科医院経営において、「新規患者の集客」がこれまで以上に重要な課題となっています。

その背景には、3つの大きな変化から考えられます。

業界の競争がますます激しくなっている

全国の歯科診療所数は、今もコンビニエンスストアより多いと言われています。

特に都市部や住宅地では、徒歩圏内に複数の歯科医院が存在することも珍しくありません。

開業件数は頭打ち傾向にありますが、一方で閉院や移転も進み、「地域内での競争」がますます厳しくなっています。

つまり、ただ存在しているだけでは、患者さんに選ばれにくい時代になったのです。

患者さんの歯科医院の探し方が変わった

これまでは、「家から近いから」「看板を見たから」という理由で選ばれていましたが、今は違います。

患者さん自身がスマートフォンで歯科医院を検索し、口コミを比較し、Googleマップのレビューや医院のホームページをチェックしたうえで来院を決めるのが当たり前になっています。

つまり、患者さんに見つけてもらい、信頼してもらう努力が必要不可欠になりました。

地域の人口構成が変化している

高齢化や人口減少の影響で、地域ごとの患者層にも変化が起きています。

若い世代が減り、高齢の患者さんが増える地域もあれば、逆に都市部では子育て世代の流入で小児患者が増えている地域もあります。

地域特性に合わせた集客施策を考えなければ、思うように患者数を伸ばすことはできません。

歯科医院の新規集患に必要な基本戦略

新規患者を集めるために、まず押さえておきたいのは、
「集客の全体像」と「正しいバランス感覚」です。

ここを間違えると、いくら施策を打っても成果につながりません。

集患には「オンライン」と「オフライン」両方が必要

最近では、ホームページやSNSを使ったオンライン施策が注目されていますが、

地域密着型の歯科医院ではオフライン施策も依然として非常に効果的です。

◾️オンライン施策の種類

ホームページ・ブログ・SNS・Googleマップ(MEO)・ネット広告

◾️オフライン施策の種類

チラシ配布・地域情報誌・駅前看板・患者さんからの紹介

上記の集客施策をバランス良く組み合わせることが新規患者獲得には不可欠です。

オンラインとオフラインを活用することで集客力の最大化が図れます。

オンライン施策で「見つけてもらい」、オフライン施策で「思い出してもらう」という

掛け合わせがとても重要です!

新規獲得とリピーター維持のバランス設計

新しい患者さんを集めることばかりに集中してしまうと、既存患者さんへのケアが疎かになり、リピーター離脱が起こりやすくなります。

理想のバランスとしては、以下です。

•新規患者:リピーター=3:7の割合を目指す

•新規患者数は毎月安定して確保(例:月70~150人)

•既存患者の定期検診・メンテナンス率も重視する

特に歯科医院は「治療完了型」のビジネスモデルなので、

新規患者が途絶えるとすぐ売上に影響が出ます。

だからこそ、新患集客の施策は継続する必要があります。

まとめ

「オンライン × オフラインの両方を活かす」

「新規患者の集客とリピーター維持を同時に考える」

歯科医院の集患は上記のことを念頭に置いて、戦略を考える必要があります。

弊社が提供する集患サービスはこちら(https://ami-h.com/service/new-patients/)

歯科医院がオンラインで新規患者を増やすためのWeb集客施策

現代の歯科医院集客では、インターネットの活用はもはや必須です。

患者さんの7割以上が「ネットで情報を探して」から来院しているという調査結果もあります。

 Web広告運用(Google・Yahoo広告・SNS広告)

リスティング広告は、WEB広告の中で即効性の高い媒体となっています。

また、見込み患者のみアプローチできることから適切に運用できれば、費用対効果の高く患者さんを集客することが可能です。

•【リスティング広告】

「○○市 歯医者」などの検索があった際に広告を出稿します。

クリック課金制となっており、広告がクリックされた際に初めて広告費が発生します。

•【リターゲティング広告】

一度サイトを訪れた人に広告を再表示する仕組みです。

見込み客に対して再アプローチすることで問い合わせ率の高い広告手法です。

【広告運用のコツ】

・1ヶ月あたり10〜30万円くらいから始める(無理のない予算でOK)

・必ずクリック単価(CPC)と成果(CPA)をチェックしながら調整する

・無駄なクリックが発生しないよう除外キーワードの設定を行う。

弊社でもWEB集客に関するサポートを行っております。

問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

問い合わせフォームはこちら(https://ami-h.com/contact/)

弊社が提供する集患サービスはこちら(https://ami-h.com/service/new-patients/)

MEO対策 (Googleビジネスプロフィール)

Googleマップで「○○市 歯医者」と検索したときに、地図上に表示される医院情報を強化するのがMEO対策です。

ここでやるべきことはシンプルですがとても重要です。

•Googleビジネスプロフィールに正確な情報を登録(名前・住所・電話番号・診療時間)

•定期的に投稿を更新(例:キャンペーン告知、季節のお知らせ)

•来院した患者さんに、自然な形で「Googleレビュー投稿」をお願いする

特にレビュー(口コミ)の数と評価が、表示順位に直結しますので、丁寧に集めていきましょう。

SEO対策 (ホームページ最適化)

まずは何よりも、医院の公式ホームページを整えることが基本中の基本です。

【SEO対策】とは、Google検索で上位表示させて、患者さんに見つけてもらうための取り組みです。

ホームページで重要なポイントは3つです。

【ターゲットキーワードを意識する】

例:「○○市 歯医者」「○○駅 インプラント」など、地域名を必ず入れる。

【患者さん目線の情報を充実させる】

院長紹介・診療内容・アクセス案内・料金目安など、安心できる情報を丁寧に掲載する。

【スマホ対応を完璧にする】

今や、サイト訪問者の約8割はスマートフォンから。スマホで見やすいデザインは必須です。

さらに、ホームページから直接「ネット予約」や「LINE問い合わせ」ができるようにしておくと、来院率が格段に上がります。

SNS活用(Instagram・LINE公式アカウント)

最近ではSNSも歯科医院の集客に大きな効果を発揮しています。

【Instagram活用例】

•スタッフ紹介

•院内イベントの様子

•症例(ビフォーアフター写真)

【LINE公式アカウント活用例】

•定期検診のリマインド配信

•限定キャンペーン情報

•個別チャット対応(初診予約や相談)

特にLINEは、患者さんとの距離をぐっと縮める強力なツールになります。

弊社でもSNS運用やLINE運用に関するサポートを行っております。

問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

問い合わせフォームはこちら(https://ami-h.com/contact/)

弊社が提供するSNS運用代行サービスはこちら(https://ami-h.com/service/sns/)

弊社が提供するLINE運用代行サービスはこちら(https://ami-h.com/service/line/)

まとめ

Web集客施策は、各媒体でメリットが違います。そのため目的を持って運用することが重要です。

また、中長期で成果の出る施策もあるので、できることから一歩ずつ確実に進めることが成功への近道です。

歯科医院がオフラインで新規患者を増やすための地域密着型の集客施策

インターネット施策がどんなに重要になっても、地域の患者さんを集めるためには、やはりオフライン施策も欠かせません。

特に、周囲1〜3km圏内に住む「潜在患者さん」にリーチするためには、地道な地域密着活動が大きな効果を発揮します。

チラシ・ポスティング施策

オフライン施策の王道といえば、チラシ配布です。

施策のポイントは以下です。

【ターゲットを明確にする】

例:小児歯科に強いなら「お子さん向け」、インプラント中心なら「シニア層向け」

【興味を引くキャッチコピー】

例:「痛くない治療を目指しています」「親知らず当日抜歯OK」

【来院動機をつくる】

例:「初診相談無料」「ホワイトニングキャンペーン実施中」

【配布方法のコツ】

・ターゲット層が多いエリアを絞って配布

・イベントや季節に合わせたタイミングで配る(例:新学期シーズン、新生活シーズン)

デザインだけでなく、どこに・いつ・どんな内容で配るかが非常に重要となります。

 紹介促進(リファラルマーケティング)

患者さんからの紹介は、最も信頼度が高く、定着率も高い集客手段です。

【紹介施策の実践例】

・ご紹介カードを配布し、紹介者・新規患者さん双方に特典を提供する。

・定期検診や治療完了時に、「もしご家族やお知り合いで歯科医院を探している方がいたらご紹介ください」と自然に声かけを行う。

【紹介施策のコツ】

・何度も押しつけない。1回サラッと伝えるだけでOK

・紹介後は必ず「お礼」を伝える(手紙やLINEメッセージなど)

③ 看板・のぼり・院外サイン施策

「視覚的な認知アップ」には、看板・のぼり・外装が強力な効果を持っています。

看板施策のポイントは以下です。

【視認性重視】

遠くからでも読める文字サイズ・シンプルなデザイン

【メッセージ明確】

例:「夜8時まで診療」「親知らず 当日抜歯対応」など患者さんが行きたい理由になる情報を記載する。

【場所選びが命】

交通量が多い交差点、駅前、スクールゾーン近くがベスト

【のぼり・サインの活用例】

・季節ごとにメッセージを変える

例:春「新生活応援検診」夏「ホワイトニングキャンペーン」

また、院前に設置するだけで、無意識に患者さんに認知され続ける効果があります。

新規患者をリピーターに変える仕組みづくり

どれだけ新規患者さんを集めても数回の来院で終わってしまうと医院経営は安定しません。集患成功の本当のカギは、リピーター(定期的に通ってくれる患者さん)をしっかり育てることです。

  • 初診時の「感動体験」を演出する

患者さんは、最初の診察で医院の印象をほぼ決めます。

だからこそ、初診時に期待以上の体験を提供することが重要です。

【初診時の具体策】

・院長・スタッフが笑顔で自己紹介する。

・患者さんのお悩みを真摯にヒアリングし、不安を解消する。

・診療後に「今後の流れ」をわかりやすく説明する。

「ここなら安心して通えそう」と思っていただくことでリピート率が格段に上がります。

  • 定期検診への自然な誘導

治療完了後、自然な流れで定期検診の重要性を伝えることが大切です。

【検診誘導トーク例】

「せっかくきれいに治りましたので、再発しないためにも半年に1回くらい見せてくださいね!」

【検診促進ツール例】

・次回予約をその場で取る

・定期検診リマインドハガキを郵送

・LINE公式アカウントでリマインド通知

定期検診を「特別なこと」ではなく「当たり前」にする空気作りが定期検診へ誘導するために重要なポイントです。

まとめ

リピーター育成は、「初診時の感動体験 × 定期検診習慣化」このセットで確実に育ちます。

リピーターが増えることで、広告をかけずに安定した医院経営が実現できます。

弊社でもリピーター育成やスタッフのマネジメントに関するサポートを行っております。

問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

問い合わせフォームはこちら(https://ami-h.com/contact/)

弊社が提供するマネジメントコンサルはこちら(https://ami-h.com/service/management/)

歯科医院の集患でよくある失敗例とその回避策

歯科医院の集患施策には、知らず知らずのうちに陥りやすい「落とし穴」が存在します。

ここでは、特によくある失敗例とその回避法を整理しておきます。

SEO対策やMEO対策だけに頼りきってしまう

よくある失敗が、「SEOやMEOさえやれば大丈夫」と思い込むことです。

確かに重要な対策ですが、成果が出るまでに半年〜1年かかることもあります。

リスティング広告やチラシなど即効性の高い集客を並行して実施し、リスク分散しましょう。

広告費を垂れ流しにしてしまう

Web広告を出すだけで満足してしまい、

成果(新患獲得数、CPA)を確認せず無駄遣いしているパターンも多いです。

【対策】

・広告費・クリック単価(CPC)・獲得単価(CPA)を必ずチェック

・無駄なクリックが発生しないよう除外キーワード設定を行う

・成果が悪い広告は即停止、改善案を試す

悪い口コミを放置してしまう

ネガティブなGoogleレビューを放置すると、患者さんの印象が悪化してしまいます。

【対策】

・低評価レビューにも必ず誠実な返信する

・クレーム対応よりも、まず「誠意ある姿勢」を示す

これだけで、マイナス評価を防ぐことができます。

まとめ

集患失敗の多くは、偏りすぎる、放置する、データを見ない

この3つが原因です。

常に「PDCAサイクル」を回しながら、冷静に施策運用していきましょう。

まとめ|未来に向けた歯科医院の集患戦略

これからの時代、歯科医院の集患に必要なのは

  • オンライン×オフラインをバランス良く取り組み
  • 患者さん目線で情報発信を続け
  • データを見ながら施策を改善し続けることです。

そして何より大事なのは、「患者さんに選ばれる医院」になることです。

・技術力を磨く

・接遇力を高める

・情報発信を丁寧に続ける

これを積み重ねることで、紹介が生まれ、ファンが増え、医院の未来が広がります。

ぜひ、この記事を参考に、【強い歯科医院づくり】に取り組んでいきましょう。